アメリカ2025年第1四半期GDP速報
- 実質GDP成長率(速報値):年率換算で前期比0.3%減
(2022年第1四半期以来、約3年ぶりのマイナス成長) - 市場予想:0.2~0.3%増
→ 予想に反してマイナス成長となりました
主な要因
- トランプ政権による関税政策の影響で、企業や消費者がコスト上昇を見越して輸入を急増(+41.3%)、これがGDPを大きく押し下げました。
- 個人消費:前期比年率+1.8%(前回4.0%から大幅減速)
- 設備投資:+7.8%と堅調
- 政府支出:-5.1%と大きく減少
- 物価指標(GDPデフレータ):+3.7%とインフレ圧力が強まる
- コアPCE価格指数:+3.5%
解説
2024年第4四半期の+2.4%増から大きく悪化し、米経済は予想外のマイナス成長となりました。関税政策による不透明感、個人消費の減速、政府支出の減少が重なった形です。今後の米金融政策(FOMC)にも大きな影響を与える可能性があります。
今後の日程
- 第1四半期GDP改定値発表:2025年5月29日予定
まとめ
2025年1~3月期の米GDP速報値は、年率換算で前期比0.3%減と3年ぶりのマイナス成長。関税政策による輸入急増や個人消費の減速が主因です。
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