こんにちは、くまです。BigBear.aiは、アメリカのAI企業で、主に国防や政府、インフラ、物流などの分野にAIを使った意思決定支援のサービスを提供しています。最近はAIブームもあって注目度が急上昇中。株価もここ1年で大きく動いています。
特徴としては、「現場(エッジ)」で使えるAIの意思決定支援に強く、例えば膨大なデータから異常を検知したり、未来を予測したりするソリューションを展開しています。米国防総省や情報機関との取引が多いのもポイントです。
ただし、まだ赤字経営で、売上規模も小さめ。2024年の売上は約1.6億ドル、純損失は2.5億ドル超と、成長途中の会社という印象です。
Palantir(PLTR)との違いは?
よく比較されるのがPalantir(パランティア)です。両社とも「政府向けAIデータ分析」をやっているので、一見ライバルっぽいですが、実は役割や強みが違います。
項目 | BigBear.ai(BBAI) | Palantir(PLTR) |
---|---|---|
事業規模 | 小さい・赤字 | 大きい・黒字化済み |
売上(2024年) | 約1.6億ドル | 約29億ドル |
粗利益率 | 20~25%前後(低い) | 80%超(高い) |
強み | AIで現場の意思決定を最適化(ConductorOS) | データ統合・分析(Gotham, Foundry, Apollo) |
主要顧客 | 政府・国防系に依存 | 政府+商業のバランス型 |
財務体質 | 債務超過に近い | 現金豊富で健全 |
Palantirは「データを徹底的に集めて分析する」ことが得意で、FoundryやGothamといったプラットフォームが有名。企業や政府が持つ大量のデータを一元管理し、分析・可視化するのが強みです。
一方、BigBear.aiは「そのデータをどう使って現場の意思決定を最適化するか」に特化。たとえば軍事作戦や物流の最適化など、シミュレーションや予測AIの活用が中心です。Palantirの分析基盤の上でBigBear.aiのAIが動く、なんて補完関係もあり得ます。
2社の関係性は?
実は、BigBear.aiとPalantirは2023年に戦略的パートナーシップを結んでいて、お互いの強みを組み合わせたソリューションも展開しています。BigBear.aiのAI/ML技術とPalantirのFoundryを連携させて、より高度なデータ活用を目指しているんです。
投資視点での注意点
- BigBear.aiはまだ赤字&規模が小さい分、ボラティリティが高くリスクも大きめ。
- Palantirは安定成長&黒字化済みで、財務も健全。
- 成長性を狙うならBigBear.ai、安定性重視ならPalantir、という選択肢もアリ。
※投資判断はご自身で最新情報をチェックしてからどうぞ!
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