【OpenAI】「売上200億ドル減」報道でAI株総崩れ、中身を見てみると

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こんにちは、くまです。

前回の「AI債務ブーム」の記事とまさに繋がるニュースがありました。巨額の借金で支えられているAI投資ブームの前提——「OpenAIが期待通りに急成長し続けること」——に、早速ひびが入ったかのような報道が出たのです。

1. 「売上が200億ドル少なかった」報道

OpenAIは投資家に対し、9月末時点の年換算売上高(ARR)が約500億ドルだったと伝えました。これは、9月にAxiosなど複数メディアが報じていた「約700億ドル」という数字から、およそ200億ドルも低い水準です。10月8日(木)、この報道をきっかけにAI関連株が軒並み急落しました。

2. 実は「会計方法の違い」が主な原因

700億ドルという数字は、OpenAIのクラウドパートナー経由の売上まで上乗せして算出したもので、ライバルのAnthropicの会計方法(パートナー経由の売上を含める形)に合わせて比較しやすくするための数字だったとされています。OpenAI自身の単体ベースの数字が500億ドルで、こちらが実態に近い数字です。

OpenAIは年末までに年換算売上高が700億ドルに達する見通しだとも説明しており、成長自体が止まったわけではなさそうです。実際、同じ発表の中でOpenAIは四半期の年率換算売上成長率77%、エンタープライズ事業に限れば107%という高い伸びも強調しています。

3. それでも株は総崩れ

OpenAI売上報道後のAI関連株の下落率チャート
出所: 各種報道をもとに作成(単位:%)

10月8日(木)の取引で、CoreWeaveは約8%安、Oracleは約6%安、IntelとSuper Microはそれぞれ約5%安、AMDとBroadcomは約4%安、Nvidiaも3%安と、AI関連の半導体・インフラ株が軒並み売られました。翌9日(金)には反発(Nvidiaは+1.4%の231.03ドルなど)したものの、OpenAIの一挙手一投足に業界全体が振り回される構図が改めて浮き彫りになりました。

4. 実はこれ、2度目

2026年4月28日にも、OpenAIが社内目標(ユーザー増加・売上)を下回っているという報道で、同様の急落が起きています。この時はOracleが4%超下落、Nvidia・Broadcom・AMD・Arm Holdingsも軒並み下落し、東京市場ではSoftBankが一時11%安となりました。

まとめ

今回の「売上200億ドル減」報道は、中身を見ると会計方法の違いによる部分が大きく、OpenAIの成長自体が腰折れしたわけではなさそうです。それでも市場がここまで過敏に反応するのは、AI投資ブーム全体が「OpenAIが期待通りに成長し続ける」という一点に強く依存していることの裏返しとも言えます。前回の記事で触れた巨額の社債・融資も、結局はこの成長が続くことを前提にしています。OpenAIに関するニュースからは、今後も目が離せません。

くまはAnthropicの有料課金ユーザでもあります。オープンAIの売り上げが下がったことで、Anthropicの売り上げも下がっていたら、今後の上場に響いてくるのかなあと少し不安でもあります。こういった動向には今後も目を光らせておきたいですね。

 

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