こんにちは、くまです。
これまで「Broadcomがローンを貸す」「政府がVistraに融資する」といった、AI関連の“お金の流れ”をいくつか取り上げてきましたが、今回はその総本山とも言える話です。ビッグテック自身が、かつてない規模で借金をしています。
1. 2026年、ビッグテックの社債発行が記録的な規模に
Alphabet・Amazon・Meta・Microsoft・Oracleの5社は、2026年(8月10日時点まで)で合計およそ2,200億ドルの社債を発行しました。ゴールドマン・サックスの試算では、AI関連の負債発行は2026年通期で5,000億ドル近くに達する見通しだとされています。
2. 会社別の内訳
Amazonは約530億ドル(うち370億ドルが米ドル建て社債、160億ドル超がユーロ建て社債)を調達。Oracleは約250億ドルをAI拡張のために積極的に調達し、Alphabetも約200億ドルの社債を発行しています。Metaも前年の約300億ドル規模の社債発行に続き、AIインフラ向けの追加調達を行っており、Microsoftも具体的な金額こそ明らかではないものの、同様に債務市場を活用しています。
3. なぜここまで借りるのか
S&Pの試算によると、この5社の2026年の設備投資は合計でおよそ7,500億ドルに達する見通しです。これは5社の合計売上の38%に相当する規模で、手元のキャッシュフローだけでは賄いきれず、借入に頼らざるを得ない状況になっているようです。
4. 気になるリスク
社債市場ではこうした動きを「AI債務ブーム」と呼び、発行が集中することで利回り(借入コスト)そのものが押し上げられているとの指摘もあります。
これまで取り上げてきたBroadcomのAnthropicへの融資や、政府によるVistraへの融資と合わせて考えると、AI業界全体が「借金」で急成長を支えている構図が浮かび上がってきます。需要が期待通り伸び続ければ問題ありませんが、仮に成長が鈍化した場合、積み上がった巨額の負債が重荷に変わるリスクは意識しておきたいところです。
まとめ
半導体メーカーによる顧客向け融資、政府による電力会社支援、そして今回のビッグテック自身の社債発行と、形を変えながら「AI投資の資金をどう賄うか」という問題が、業界のあちこちに顔を出しています。これだけの規模の借金が積み上がっている以上、AI投資の先行きを見るうえで「返済できるだけの成長が続くか」という視点は、これからますます欠かせなくなりそうです。
バブルが弾けたら嫌だなぁって言う不安と、このまま投資が加速していくと言う考えがあって、なかなか判断が難しくて悩んでいます。皆さんはどう考えますか?


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