こんにちは、くまです。
以前、上場直後のセレブラス(CBRS)について書いたことがありますが、あれから半年ほど経ち、株価はかなり厳しい状況になっています。何が起きているのか整理してみます。
1. 株価の現状:IPO高値から7割超の下落
セレブラスは2026年5月のIPO(新規上場)後、386.34ドルの高値をつけましたが、10月30日時点の終値は109.18ドルまで下落しています。単純計算で高値から72%ほどの下落です。1社に複数の悪材料が重なっており、ここ半年で何度も急落を繰り返してきました。
2. 最大の悪材料:OpenAIの最新モデルが載っていない
セレブラスの投資ストーリーの核は「AI推論(すでに学習済みのモデルを使って回答を生成する処理)をNVIDIAのGPUより高速にこなせる」という点でした。ところが、OpenAIの最新の主力モデル「GPT-6.1 Sol Ultrafast」がセレブラスのハードウェア上では稼働しておらず、代わりにNVIDIA製GPU上で(しかも小さいバッチサイズで)提供されているという報道が出ました。主要顧客との関係や技術的な優位性そのものへの疑念につながる材料として、株価に大きな打撃を与えています。
3. その他の悪材料も重なった
- ショートセラーのレポート: 空売り系調査会社Culper Researchが、セレブラスのウェハースケール(ウェハー1枚全体を使う巨大な)プロセッサが摩耗しやすいと指摘するレポートを公表しました。
- インサイダー売却: CEOのアンドリュー・フェルドマン氏とCTOのショーン・リー氏が、8月20日から9月25日にかけて合計2億4,000万ドル超のクラスA株を売却。IPO以降の累計では4億ドル超の売却に達しています。
- ロックアップ解除への警戒: 11月9日前後に約1,940万株のロックアップ(上場後の売却制限)が解除される見通しで、ちょうど11月11日の第3四半期決算発表の直前というタイミングも、需給面での不安材料になっています。
- アナリストの目標株価引き下げ: TDコーウェンは「買い」推奨自体は維持しているものの、12カ月目標株価をこれまでの275ドルからほぼ半分の175ドルへと引き下げました。
4. それでも強気を崩さないアナリストも
これだけ悪材料が重なる中でも、S&P Globalが集計する11人のアナリストの合意評価は依然として「強い買い」で、平均目標株価は283ドル前後とされています。現在の株価からすると強気な水準で、技術力そのものへの評価と、足元の需給・経営陣の信頼性への懸念との間で、見方が大きく分かれている状況です。
まとめ
セレブラスの株価急落は、OpenAIとの関係に関する報道、ショートセラーのレポート、インサイダー売却、ロックアップ解除という複数の悪材料が短期間に重なった結果です。11月11日に予定される第3四半期決算が、この流れを変えられるかどうかの次の試金石になりそうです。数字は必ずご自身でも一次情報を確認してください。
くまはセレブラスの株を買おう買おうと思っていたのに、いざ下がってみるとなかなか買えずに今戸惑っている状態です。


コメント